ペルセウス座(Perseus---ペルセウス)

カシオペア座とおうし座の間に2等星2つと3等星3つなどたくさんの星を含むこの星座は太古から人の姿と見られてきた。バビロニアでは大神マルドゥックの姿に当てられ、ギリシャ神話では勇者ペルセウスとされた。ペルセウスはヘラクレスの曾祖父にあたる。父はゼウス、母はギリシャ南部のアルゴス王アクリシオス王の娘ダナエ。アクリシオスは予言を受けており、娘のダナエが産む子供に命を奪われると言われていたので、年頃になると娘を城の塔に監禁した。しかし、ゼウスが彼女を見て気に入り、彼女に男の子を産ませた(これがペルセウス)。それに気付いた王は母子ともども海に流してしまうのだが、幸いにしてセリポス島に流れ着いた。そこで彼は立派な若者に成長する。しかし、島の王弟がダナエに言い寄り、邪魔になるペルセウスに試練を与えた。それは世界の果てに住むメドゥーサの首を取るというものだった。彼はアテナやヘルメスの力を借りてメドゥーサの首を取った(その血のから生まれたのがペガスス)。その帰りにアンドロメダを救い、島に帰った。メドゥーサの首を王弟に見せると彼は石になってしまった。
彼は母と妻を連れてギリシャに帰り、競技大会に出場した。得意の円盤投げのときに手元が狂い、観客の老人の頭に当たって、老人は死んだ。そう、この老人は彼の祖父、アクリシオスで、予言は成就したのだった。



α星 アルゲニブ(Algenib)
アラビア語の「アル・ジャンブ」(わきばら)が訛ったもの。
β星 アルゴル(Algol)
アラビア語の「ラス・アル・グル」(悪魔の頭)から。メドゥーサの首のことを指すと思われる。
ξ星 メンキブ(Menkib)
アラビア語の「マンキブ・アル・トゥラヤー」(プレアデスの肩)が訛ったもの。至近にあるプレアデス星団を真ん中にして星をつないだときに肩の位置にあたるため。
ο星 アティク(Atik)
アラビア語の「アル・アティク・アル・トゥラヤー」(プレアデスの肩胛骨)から。由来は上記のとおり。

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